近い将来、日本政府は『中高生恋愛禁止法』を制定する予定です。

近い将来、日本政府は『中高生恋愛禁止法』を制定するようだ。
これは絵空事ではなく、具体的に内閣府として動き出している。

日本経済新聞(2012/7/25)『強姦罪「告訴なしで起訴可能に」 内閣府専門調査会が提言』

 内閣府男女共同参画会議の「女性に対する暴力に関する専門調査会」(会長・辻村みよ子東北大大学院教授)は25日、性犯罪の取り締まり強化に向けた報告書をまとめ、強姦罪を被害者の告訴がなくても起訴できる「非親告罪」にするよう提案した。

 近く男女共同参画会議で報告書を決定し、法務省の法制審議会で法改正に向けた検討を始める。

 現行の刑法では、強姦罪は被害者が自ら告訴しなければ起訴できない「親告罪」の扱いになっている。被害者の名誉やプライバシーを保護するためだが、被害者にとって告訴は強い心理的負担となる場合があり、泣き寝入りするケースも多いとされる。

 暴行や脅迫がなく、同意があった場合でも強姦罪として立件できる被害者の年齢を13歳未満から引き上げることも盛り込んだ。被害件数の多い13歳から19歳までの被害者を保護するため。

特に問題なのが、「強姦罪として立件できる被害者の年齢を13歳未満から引き上げることも盛り込んだ。」という部分。性交同意年齢の引き上げだ。現在の性交同意年齢は刑法では13歳に設定されている。この年齢以下の児童と性交渉を持つと、本人の同意の有無に関わらず、強姦として逮捕される。
13歳未満といえば小学生だから、まだこの年齢設定は合理的と判断していいだろう。
ところが記事では「13歳から19歳までの被害者を保護するため」とあるから、性交同意年齢が18〜20歳まで引き上げられる可能性が高い。
18歳といえば高校3年生辺り。つまり思春期終盤の年齢になる。
今回の報告はこの年齢かあるいはそれ以上の年齢まで、性交渉の是非を自己判断する権限を当人に持たせない様にしようというものだ。
もしこれが実現化すれば、中高生はお互いが恋愛関係であろうが当人同士が合意しようが、性交渉に及んだ場合は強姦罪として起訴、逮捕されるという展開になる。 

しかも強姦罪の問題点は起訴されるのは男性(男子)のみで、女性(女子)が行った場合は何ら罪に問われない。
すなわち中高生が恋愛の末に性交渉に及んだ場合、ボーイフレンドは逮捕され、重犯罪者として刑務所に入れられるという展開になるわけだ。

では、性交渉はなしで、キスにとどめれば安心か?
いや、全く安心はできない。
なぜなら強制わいせつ罪での性交同意年齢も13歳未満なので、もし強姦罪の方で設定年齢が引き上げられたなら、強制わいせつ罪でも同様に上げられる事は容易に想像できるからだ。
現在の刑法では、13歳以上の男女では「暴行又は脅迫」がなければ強制わいせつ罪は成立しない。

「暴行又は脅迫」が無くとも強制わいせつ罪が成立するには、相手が性交同意年齢に満たない13歳未満であることが条件だが、この年齢がもし18〜20歳まで引き上げられた場合、「暴行又は脅迫」が無い、恋愛関係からのキスでも強制わいせつ罪が成立する事になる。
もちろん強制わいせつ罪も現在では親告罪なので、当人達の告訴なしでは逮捕という展開にはならないが、強姦罪非親告罪化されたのなら、それと整合性をあわせるために、こちらも非親告罪化される可能性は極めて高いだろう。

2006年に日本性教育協会がまとめた「青少年の性行動全国調査」によると、高校生のセックス体験率は女子が30%、男子は27%。全体のおよそ3割に当たる。つまり性交同意年齢を上げ、非親告罪化するという事は今後は、男子高校生の約3割が強姦罪として、それ以上の男女高校生が「恋人同士のキス」などで強制わいせつとして摘発される事を意味している。

さらに付け加えるなら、現在の結婚同意年齢は男性18歳、女性16歳となっており、16歳の女性と結婚し性交渉に及んだ場合もこれらの罪で起訴される恐れがあるのは言うまでもない(16歳結婚での成年擬制が認められるのは民法の範囲だけなので)。

(強制わいせつ)
第百七十六条  十三歳以上の男女に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、六月以上十年以下の懲役に処する。十三歳未満の男女に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。

(強姦)
第百七十七条 暴行又は脅迫を用いて十三歳以上の女子を姦淫した者は、強姦の罪とし、三年以上の有期懲役に処する。十三歳未満の女子を姦淫した者も、同様とする。

親告罪
第百八十条 第百七十六条から第百七十八条までの罪及びこれらの罪の未遂罪は、告訴がなければ公訴を提起することができない。
2(略)

では、今回の「強姦罪非親告罪化」「性交同意年齢の引き上げ」を決めた『内閣府男女共同参画局 女性に対する暴力に関する専門調査会』において、これまで述べたような問題について、どのように議論されていたのかと思い、議事録を読んでみたところ・・・。

女性に対する暴力に関する専門調査会 開催状況及び会議資料
http://www.gender.go.jp/danjo-kaigi/boryoku/list.html

検討どころか議論の俎上に乗ってすらいなかったorz
なんとう想像力の欠如。
これで有識者というから呆れ果てる。

都道府県にある青少年の性交渉を規制した淫行条例でも、真摯な恋愛関係の上での性交渉は罰しないというのが定着している。

しかし今回の決定は、こうした良識を覆し、本人達の無視を無視して、一律に未成年の性交渉や性的接触を犯罪化するものだ。
これを中高生の恋愛禁止令と呼ばずして、何と呼ぶのか。
あるいは思春期恋愛禁止令とでも言うのか?

内閣府男女共同参画局には、特にカルト化したジェンダー関係者が多数有識者として入り込み、国政に多大な影響を及ぼしているが、これもその典型例なのだろう。

この問題については、さらに追求していきたいと思う。